花鳥合せ(読み)かちょうあわせ

世界大百科事典(旧版)内の花鳥合せの言及

【花札】より

…そのほか遊びの種類によっては,出来役(できやく),手役などの得点も加算され,また配る札の枚数,点数,得点の計算方法もそれぞれ異なる。 花札の起源については諸説あるが,18世紀後半の寛政改革により賭博系統のかるた類が全面的に禁止されたため,その代用品として賭博系かるたの主流である〈天正かるた〉と,教育系かるたの流れをひく〈花鳥合せ〉とを折衷して創作されたとする説が有力である。天正かるたは,16世紀後半ポルトガル渡来のカルタを模して作られたもので,江戸時代に庶民に広まり,〈よみ〉〈めくり〉などと呼ばれて賭博に用いられたため,江戸幕府は寛政改革の以前にも,またそれ以後にも再三禁令を出したが,隠密裏に行われ生き続けた。…

※「花鳥合せ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」