花道(いけ花)(読み)かどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「花道(いけ花)」の意味・わかりやすい解説

花道(いけ花)
かどう

江戸時代から用いられたいけ花総称華道とも書く。いけ花は時代によって、立花、花、挿花、投入れ、生花(せいか)など多くの名称が用いられてきたが、17世紀後半から儒教的性格が強められ、精神的な修練としてのいけ花が意義づけられるようになり、「花道」の語を生んだ。「花道」という語の初見は、1688年(元禄1)刊行の『立花時勢粧(りっかいまようすがた)』のなかで、秘伝とか奥義とかいった内容を習得するための修練を強調する意味で用いられている。

[北條明直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android