花粉食物アレルギー(読み)かふんしょくもつあれるぎー

知恵蔵mini 「花粉食物アレルギー」の解説

花粉食物アレルギー

花粉と似通ったたんぱく質を含む果物・野菜を食べた後に起こる「口腔アレルギー症候群」の俗称。花粉症の症状が重いほど発症する頻度が高く、花粉症の人の10~20人に1人が口腔アレルギー症候群に罹るとされる。口腔アレルギー症候群は、特定の植物を摂取してすぐに唇や口、舌、食道などが腫れ、ひどい場合には吐き気下痢喘息などの症状を引き起こす。スギ・ヒノ花粉症はトマト、ハンノキ・シラカバ花粉症はリンゴイチゴ・キウイ・ニンジンなど、ブタクサ花粉症はスイカ・キュウリ・バナナなどを食することで、口腔アレルギーを引き起こす可能性がある。

(2014-3-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android