花桜(読み)ハナザクラ

デジタル大辞泉 「花桜」の意味・読み・例文・類語

はな‐ざくら【花桜】

かさねの色目の名。表は白、裏は青または紅。
桜の花。桜花
「うつせみの世にも似たるか―咲くと見し間にかつ散りにけり」〈古今・春下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「花桜」の意味・読み・例文・類語

はな‐ざくら【花桜】

〘名〙
① 桜の花。さくらばな。
※班子女王歌合(893頃)「鶯はむべも鳴くらむはなさくら咲くと見しまに移ろひにけり」
② 襲(かさね)色目の名。表は白、裏は青(胡曹抄)。一説に、表は白、裏は紅(藻塩草)。
※夜の寝覚(1045‐68頃)三「又こくうすく水色なるを下にかさねて、中に、花ざくらの、こく、よきほどに、いとうすきと」

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