花柳(読み)ハナヤギ

デジタル大辞泉 「花柳」の意味・読み・例文・類語

はなやぎ【花柳】

姓氏の一。
日本舞踊流派の名、およびそれに属する舞踊家芸名
[補説]「花柳」姓の人物
花柳寿輔はなやぎじゅすけ
花柳章太郎はなやぎしょうたろう

か‐りゅう〔クワリウ〕【花柳】

花と柳。花の紅と柳の緑。
《「花街柳巷りゅうこう」の略》芸者遊女。また、遊里遊郭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「花柳」の意味・読み・例文・類語

か‐りゅう クヮリウ【花柳】

〘名〙
① 花と柳(やなぎ)。花の紅と柳の緑。美しいもののたとえ。
異制庭訓往来(14C中)「花柳爛熳。布錦鋪茵」 〔王勃‐春園詩〕
② (「花街柳巷」の略) 色里花柳界
※読本・昔話稲妻表紙(1806)五「花柳(クヮリウ)鞘当」 〔李白‐流夜郎贈辛判官詩〕

はなやぎ【花柳】

[一] 姓氏の一つ
[二] 日本舞踊の一流派の屋号の一つ。

はな‐やなぎ【花柳】

〘名〙 襲(かさね)色目の名。表は白、裏は青で、春に用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「花柳」の読み・字形・画数・意味

【花柳】かりゆう(くわりう)

花や柳。はなやかなところ。花街。唐・李白〔夜郎に流さるとき~〕詩 昔長安に在りしとき、柳にふ 五侯七貴、杯酒を同(とも)にせり

字通「花」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android