花島 三郎(読み)ハナジマ サブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「花島 三郎」の解説

花島 三郎
ハナジマ サブロウ


職業
マジシャン 占師 腹話術

本名
杉田 精一

別名
芸名=桃城(トウジョウ)

学歴
中学中退

経歴
子どものころからメンタルマジック、物理トリックなどに興味を持ち、中学を中退して落語家に弟子入りしたが、米国映画の腹話術に魅せられ、浅草文楽の人形師に制作依頼した人形に自己の子どもの頃のニックネーム“おしゃべり精ちゃん”と名付け、昭和16年桃城の芸名で陸軍の催しに招かれ芸を披露。17年日本人初の腹話術師として浅草で正式デビュー。自分の分身のような人形に辛らつな社会風刺を言わせる新しい芸で一躍人気者になり、三遊亭円生、桂文楽らと共演した。やがてテレビの普及と共に舞台に立つことがなくなり、かくし芸的なマジックを研究、のち教室を開く。49年話題の超能力者・ユリ・ゲラーと対決、彼のやることは全て手品と断定。その経験をもとに心理療法、催眠療法までも手を伸ばす。やがて“無意識の働き”に着眼して“花島式占法”をつくり上げた。また腹話術師として長く警視庁、消防学校でその講師を務めた。著書に「七頁読めば納得できるホンモノの占い」がある。

没年月日
平成11年 11月10日 (1999年)

家族
妻=松旭斎 すみえ(奇術師)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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