世界大百科事典 第2版 の解説 かこうがんかさよう【花コウ岩化作用(花崗岩化作用) granitization】 花コウ岩とは異なる化学組成と組織をもつ岩石(たとえば砂岩や泥岩)から溶融状態(マグマ)を経ずに物質の出入りによって花コウ岩に変化する一群の過程の総称である。トランスフォーミズムtransformismともいう。花コウ岩は玄武岩に次いで地表によく見られる岩石であり,とくに安定大陸(楯状地)の中核部や周辺の造山帯の中軸部に大量に出現している。このため花コウ岩の成因については古くから興味がもたれ,マグマの固結によって生じたとする説と花コウ岩化作用によって生じたとする対立する2説があった。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報