花むしろ(読み)はなむしろ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花むしろ」の意味・わかりやすい解説

花むしろ
はなむしろ

花ござ,花莚 (かえん) ともいう。イグサ (→ ) を原料として,織模様やプリント模様を表わしたむしろ (莚) の一種敷物,寝ござ,袋物細工などに用いる。花むしろには,経糸に使う綿糸または麻糸の並べ方,イグサの長短などによって目迫織,飛込み織,諸目織などの種類があり,模様の有無によって袋,織りむしろ,紋花むしろ,錦花むしろ,捺染花むしろなどの種類がある。このうち錦花むしろは,1878年岡山県の磯崎眠亀が発明した錦模様の最も精巧な品。主産地は岡山,広島,福岡の諸県で,国内向けのほかアフリカ,インドその他に輸出される。

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