花と散る(読み)はなとちる

精選版 日本国語大辞典 「花と散る」の意味・読み・例文・類語

はな【花】 と 散(ち)

① 花のように散る。桜の花がすぐに散ってしまうようにはかなく離れたり、別れたり、消えたりする。《季・春》
古今(905‐914)恋五・七九八「我のみやよをうぐひすとなきわびむ人の心の花と散りなば〈よみ人しらず〉」
② 転じて、いさぎよく死ぬ。
軍歌歩兵本領(1910頃)〈加藤明勝〉「大和男子と生れなば 散兵線の花と散れ」

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デジタル大辞泉 「花と散る」の意味・読み・例文・類語

はな・る

花びらのように散る。満開の桜の花がすぐに散ってしまうように、はかなく消える。「かいしずくも―・る」
転じて、潔く死ぬ。特に、戦死することをいう。「特攻機は洋上に―・った」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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