芝西応寺町(読み)しばさいおうじまち

日本歴史地名大系 「芝西応寺町」の解説

芝西応寺町
しばさいおうじまち

[現在地名]港区しば一―二丁目

西応寺の全周囲に位置する門前町入間いりあい川北岸の低く平坦な地勢。東は芝金杉通しばかなすぎどおり二丁目・同三丁目・同四丁目、安楽あんらく寺および同寺門前など、西は薩摩鹿児島藩松平(島津)家居屋敷、北は同屋敷および美濃大垣藩戸田家下屋敷。

もとはしば(芝)村のうち。天正一九年(一五九一)西応寺が当地を拝領し、慶長一二年(一六〇七)に家作が許可された。寛文二年(一六六二)から町奉行支配。ただし総沽券地で同寺に年貢を納めている。古町と伝え、古来より西応寺町といい門前町とは称さない。享保一四年(一七二九)西側・北側の八五七坪余が切地として収公され、木挽こびき町四丁目裏通りの広小路(現中央区)で代地を与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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