芝生田村(読み)しぼうだむら

日本歴史地名大系 「芝生田村」の解説

芝生田村
しぼうだむら

[現在地名]小諸市芝生田

北国脇往還沿いにあり、東は深沢ふかざわ川を挟んで西原にしはら(現小諸市西原)に続き、西はかつての枝郷赤岩新田あかいわしんでん(現小県郡東部町赤岩)、北は井子いご村に接し、南の崖下を千曲川が西流する。

深沢川から西の地域は「和名抄」に載る小県ちいさがた郡内の「童女おうな郷」の境域と考えられる。中世には海野うんの庄に属し、滋野氏支族が芝生田城に居住する。永享八年(一四三六)信濃全土の平定を目指す信濃国の守護小笠原正透(政康)が、禰津ねつ(現小県郡東部町禰津)を攻めるにあたってまず千曲川を越え、禰津に寄せ、芝生田・別府べつぷ両城を追い落としており(小笠原文書)、その後も柴生田石見守光信・柴生田沙弥常能・芝生田伊豆守直光らの名がみえる(諏訪御符礼之古書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報