艷艷(読み)つやつや

精選版 日本国語大辞典 「艷艷」の意味・読み・例文・類語

つや‐つや【艷艷】

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) つやがあって美しいさまを表わす語。
(イ) 髪や衣服などについていう。
蜻蛉(974頃)下「堅文の表袴(うへのはかま)、つやつやとしてはるかに追ひ散らして帰るを聞きつつ」
(ロ) 平面の広がりのあるものについていう。
落窪(10C後)二「額ははげ入りて、つやつやと見ゆれば」
[2] 〘名〙 「つやつやぎぬ(艷艷絹)」の略。
※栄花(1028‐92頃)もとのしづく「この今様のつやつやなどいふをぞ、六つばかりづつ綿うすらかにてきせたる」

つやつや‐し・い【艷艷】

〘形口〙 つやつやし 〘形シク〙 光沢があって美しい。つやつやしている。うるわしくつやがある。
※俳諧・文化句帖‐三年(1806)七月「蕣のつやつやしさよ家の迹」
※俳諧・七番日記‐文化一五年(1818)三月「草もちの草よりにくしつやつやし」
つやつやし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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