精選版 日本国語大辞典 「色界」の意味・読み・例文・類語
しき‐かい【色界】
〘名〙 (rūpa-dhātu の訳語)
① 仏語。三界の第二。浄らかな物質からなる世界で、四禅を修めたものの生まれる天界。また、そのような有情の生存をいう。欲界の上、無色界の下にあり、欲界のような諸欲から離れているが、まだ色としての物質から解放されていない世界。これを四禅の一々によって四禅天に分け、また、さらに十七天(または十六天・十八天)に分ける。色界天。色天。〔法華義疏(7C前)〕 〔大智度論‐一六〕
② 色欲にとらわれている世界。色情界。
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