色揚(読み)いろあげ

精選版 日本国語大辞典 「色揚」の意味・読み・例文・類語

いろ‐あげ【色揚】

〘名〙
① 色のさめた古い布などを染め直して鮮やかにすること。また、その染め上がり。
※俳諧・犬子集(1633)一「紅梅の色上するや夕日影〈休音〉」
浮世草子・風流夢浮橋(1703)三「色(イロ)あけのそめちん、糊の銭、何からなにまでの物入」
染物入れ墨などで最後の仕上げをして、染め色を美しくすること。また、その染め上がり。
※狂歌・狂歌活玉集(1740)上「今までは千しほに染し紅葉を又の時雨が色上(いろあケ)をする」
③ 古びた物事を新しくすること。また、みがきあげて美しくすること。
洒落本・妓情返夢解(1802)一「夢の手ごとじゃアねへかね。久しいものさ。モウ色あげも聞きかねるね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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