色彩建築(読み)しきさいけんちく

世界大百科事典(旧版)内の色彩建築の言及

【タウト】より

…それに加えて,クロポトキンなどの反都市的な相互扶助共同体の思想からも刺激を受け,大戦後のドイツ革命期に《都市の冠》《アルプス建築》《都市の解体》などの著作を通じて,集会や文化のコア設計,山岳から星に至る宇宙的規模の幻想建造物,地方に分散した理想的共同体設計など,ユートピア的な社会変革の紙上プランを公にし,表現主義建築と呼ばれる新傾向の先導者となった。また彼が主唱した色彩建築は,1921年就任のマクデブルク市建築顧問時代に実践され,都市の若返りとして有名になった。しかしインフレが克服され,施工の実現の時代に入ってからは,ベルリンで総数1万2000戸に及ぶ集合住宅(ジードルング)の建設に専念した。…

※「色彩建築」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」