精選版 日本国語大辞典 「良・善・能」の意味・読み・例文・類語
よう【良・善・能】
〘副〙 (「よく」の変化した語)
① 十分に。手おちなく。また、巧みに。上手に。
② 大変。ひどく。大層。はなはだ。
※源氏(1001‐14頃)若紫「かぎりなう、心を尽くし聞ゆる人に、いとよう似たてまつれるが、まもらるなりけり」
③ しばしば。ちょくちょく。まま。
※虎寛本狂言・呂蓮(室町末‐近世初)「ヤイわ坊主、能うこちの人をたらいてそりおったな」
⑤ 他の来訪に対して、それを喜び、相手をねぎらう気持を表わす。
※虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「ようおじゃった」
⑥ 別れに際して、出て行く人に、道中で、つつがないことを祈り、十分気をつけることを、求める気持を表わす。
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