船馬町(読み)せんばちよう

日本歴史地名大系 「船馬町」の解説

船馬町
せんばちよう

[現在地名]桑名市船馬町

ふな町の北にあり、東西の長さ一七三間の町屋敷地。北は揖斐いび川に面している。東船馬ひがしせんば町・西船馬町と分称する。当町は参勤交代制の確立とともに、伝馬役引受けのために川岸より二〇間ばかりを埋立ててできた町である。「久波奈名所図会」には「寛永七年午正月十一日普請始り同年六月中旬出来。当町は伝馬役引請に付新開発の地なる故他所の船場とは文字違へり。よつて当町は三崎みさき新田の当り田の割付なし。又春日の祭銭の割合もなし。中古より両車へ〆て五百文づつ奉納す」とある。元禄家帳(「桑名市史」所収)では家数三二。

西船馬町北側には倉庫が多く俗に蔵前くらまえと称した。東端は東海道七里の渡に面し、船番所と高札場がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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