船越新田(読み)ふなこししんでん

日本歴史地名大系 「船越新田」の解説

船越新田
ふなこししんでん

[現在地名]横須賀市船越町一―八丁目

北は浦郷うらのごう村に接し、南の田浦たうら村より分村した。「風土記稿」によると田浦村の小名船越に続く地域のための村名といい、武蔵国久良岐くらき泥亀でいき新田(現横浜市金沢区)を開いた永島泥亀が元禄年間(一六八八―一七〇四)に開いたという。宝永七年(一七一〇)にはすでに三〇石余が開発されている(「三浦郡石高帳写」雑賀文書)。「風土記稿」は宝永頃久良岐郡の人、団右衛門が長さ八二間の浪除堤防を築いて新田を開いたとし、天保初期には村内に居住する者はなく、田浦村からの入作のみであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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