船瓦・船𦨞(読み)ふなかわら

精選版 日本国語大辞典 「船瓦・船𦨞」の意味・読み・例文・類語

ふな‐かわら ‥かはら【船瓦・船𦨞】

〘名〙 刳船(くりぶね)または刳船を主体とする船体構造であった古代中世の船の、船底から舷側までを兼ねた刳出しの船体主要材をいう。中世末期以降は、板材を組み合わせる船体構造に発展したため、船首から船尾にかけて通す船底材をいう。
長秋記‐保延元年(1135)九月二六日「鳥羽殿遣水料、三丈船瓦三可召入也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android