船守神社(読み)ふなもりじんじや

日本歴史地名大系 「船守神社」の解説

船守神社
ふなもりじんじや

[現在地名]岬町淡輪

淡輪たんのわ集落の南西部、北西流するばん川の右岸に鎮座する。祭神は紀船守・紀小弓・五十瓊敷入彦命。旧村社。古くは紀船守社とよばれた(泉州志)。創建・沿革ともにつまびらかでないが、当社辺りの地が小弓から船守に至るまでの紀氏の采地であったことから土地の人々が両者を祭神として祀ったものと寛延四年(一七五一)の当社縁起にあったという(大阪府全志)。紀小弓については「日本書紀」雄略天皇九年五月条に、新羅出兵中に病死したため、その妻大海の願いを聞入れた雄略天皇の勅によって田身輪たむわ邑に葬られたことがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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