船坂越道(読み)ふなさかごえみち

日本歴史地名大系 「船坂越道」の解説

船坂越道
ふなさかごえみち

古海ふるみ村を南西から北東に縦貫する主要道。野尻のじり宿で北国脇往還から分れた古海道が、野尻湖北岸の旧野尻中学校跡から山道にかかり、野尻村本道ほんどう集落のある本道盆地を左眼下にしながら、野尻・古海村境の船坂(現在ぶな坂とよぶ)を越えて下ると、古海盆地の西に出る。古海川を渡って滝谷たきや(屋)の集落に入り、熊坂くまさか村からの道を合わせ、盆地の北縁を経て、南からの羽根坂越はねざかごえ道と交差して、東北に進み、うちまきの盆地を通って斑尾まだらおはかまヶ岳の鞍部で、信越国境の万坂まんざか(九二五メートル)を越えると、越後国樽本たるもとぬまの集落(現在はない)に達し、ここから樽本本村及び飯山いいやま城下へ通じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android