舞留(読み)まいとめ

精選版 日本国語大辞典 「舞留」の意味・読み・例文・類語

まい‐とめ まひ‥【舞留】

〘名〙 (「まいどめ」とも) 江戸時代国分(こくぶ)に次いで有名なタバコの名。摂津大阪府・兵庫県)・山城京都府)・丹波(京都府・兵庫県)などで産した。香りに富み独特の辛みを有する。上質のものから留葉(とめは)舞葉(まいば)薄舞(うすまい)といい、いずれも五年から七年の古葉(ひねは)を使用。「まい」は立枯れの意で、茎についたまま枯れた葉を用いるのでこの名がある。舞(まい)
談義本当世下手談義(1752)一「至極の煙草好と見へて、くゆらせたる匂、慥に舞留(マイドメ)とおぼへぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android