致仕・致事(読み)ちし

精選版 日本国語大辞典 「致仕・致事」の意味・読み・例文・類語

ち‐し【致仕・致事】

〘名〙 (「ちじ」とも)
① (━する) 官職をやめること。仕官をやめて隠居すること。辞職すること。致祿(ちろく)
令義解(718)選叙「凡官人。年七十以上。聴致仕
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初「都て陸軍の将士へは致仕の後扶助給料を与ることなし」 〔春秋公羊伝‐宣公元年〕
② (「礼記曲礼」の「大夫七十而致事」による語。七〇歳になると退官を許したところから) 七〇歳の異称
保元(1220頃か)中「齢既に致士に余れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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