至人(読み)しじん

精選版 日本国語大辞典 「至人」の意味・読み・例文・類語

し‐じん【至人】

〘名〙 道を修めてその極致に達した人。
菅家文草(900頃)七・未旦求衣賦「於是庶幾至人之无夜夢、髣髴君子之有調飢」 〔荘子‐逍遙遊〕

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デジタル大辞泉 「至人」の意味・読み・例文・類語

し‐じん【至人】

《「荘子」逍遥遊の「至人は己なし」から》十分に道を修めて、その極致に達した人。

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普及版 字通 「至人」の読み・字形・画数・意味

【至人】しじん

道を極めた人。〔荘子、逍遥遊〕至人は己(おのれ)無く、人は功無く、人は名無し。

字通「至」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の至人の言及

【真人】より

…〈五経に真の字なし〉といわれるように,〈真人〉も儒家では用いられず,もっぱら道家で用いられることば。《荘子》では根源的な〈道〉の体得者を意味し,〈神人〉〈至人〉もほぼ同義語。その後,すぐれて宗教的な概念に変わり,天上の神仙世界に想定された官府の高級官僚,天上の神の命令をうけた地上の支配者,仙道修行者などを意味するようになった。…

※「至人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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