自画自賛(読み)じがじさん

精選版 日本国語大辞典 「自画自賛」の意味・読み・例文・類語

じが‐じさん ジグヮ‥【自画自賛】

〘名〙
自分の描いた絵に自分で賛を書くこと。自画賛自賛
咄本一休咄(1668)四「自画自賛(ジグジサン)御影をおがみ侍りしに」
② 自分の行為、また、自身を自らほめること。自賛。
評判記・野郎大仏師(1667‐68)玉村吉彌「花やもみぢに身をそめて我が世の中自画自讚(ヂグヮヂサン)とでたおのここそ」

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デジタル大辞泉 「自画自賛」の意味・読み・例文・類語

じが‐じさん〔ジグワ‐〕【自画自賛】

[名](スル)
自分の描いた画に、自分で賛を書くこと。自画賛。
自分のした行為を自分で褒めること。自賛。手前味噌てまえみそ
[補説]「自我自賛」と書くのは誤り。
[類語]うぬぼれおのぼれ手前味噌自賛うぬぼれる誇る自慢思い上がるおのぼれる誇らしい胸を張る肩身が広い鼻が高い鼻高高勝ち誇る驕る威張る威張り散らす付け上がる高ぶる反り返る振り回す鼻にかける増長慢心誇示おご誇り驕傲きょうごう矜持倨傲きょごう自負自負心自嘆自任自得天狗プライド高慢自尊自尊心気位きぐらい得意思い上がり唯我独尊我褒め身褒めのぼせるのぼせ上がる背負しょ

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四字熟語を知る辞典 「自画自賛」の解説

自画自賛

自分の描いた絵に自分で賛を書くこと。転じて、自分で自分の行為や自分自身をほめること。

[活用] ―する。

[使用例] 機会さえあれば例の自画自賛だ[石川啄木*我等一団と彼|1912]

[使用例] 浅子は息子の小心なこうふんを眺めながら、この男をともかくも情熱的にしてやった母親の冷徹な精力を自画自賛していたのである[三島由紀夫*偉大な姉妹|1951]

[解説] 「賛」は、絵画に書き添える詩や文章。ふつう自分で書くことはありません。

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