自然哲学者(読み)しぜんてつがくしゃ

世界大百科事典(旧版)内の自然哲学者の言及

【科学者】より

…すなわち,伝統的社会にあっては,国家社会ないしは個人のあり方,生き方に関する,すぐれて倫理的・宗教的な思索と学説が,知識人に課せられた最も重要な使命であり,自然の探究そのものが独自の営みとしてなされることは少なかったのである。したがって,自然哲学者たちは知識人全体の中で傍流にとどまり,しだいに忘れられていった。すなわち,伝統的社会では,自然哲学の担い手たちは,自然哲学の自律的な発展に必要な社会的認知の獲得に成功することができなかったのである。…

※「自然哲学者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」