自火(読み)じか

精選版 日本国語大辞典 「自火」の意味・読み・例文・類語

じ‐か ‥クヮ【自火】

〘名〙
自分の家から火事を出すこと。また、その火事。
大乗院寺社雑事記‐文明一五年(1483)二月四日「夜隠之間自火・付火之実否不分明云々」
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉一「その上条が明治一四年に自火(ジクヮ)で焼けた時」
② 自分の神経から起こした苦悩
源平盛衰記(14C前)一「臆病の自火(ジくゎ)に攻められて、絶え入りたりけるにや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「自火」の意味・読み・例文・類語

じ‐か〔‐クワ〕【自火】

自分の家から出した火事。「自火で家を失う」
自分の心の迷いから起こる苦しみ。
「臆病の―に攻められて」〈盛衰記・一〉
[類語](1火事火災火難出火失火炎上大火小火ぼや近火急火怪火不審小火しょうか祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火猛火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡

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