じぼう‐じき【自暴自棄】
〘名〙 (形動) (「
孟子‐離婁・上」の「
自暴者不
レ可
二与有
一レ言也、
自棄者不
レ可
二与有
一レ為也」によることば)
物事が思いどおりにならないために、
自分で自分の身を粗末に扱い、なげやりな
行動をして
将来の
希望を捨てること。やけくそになること。また、そのさま。
※応永本論語抄(1420)陽貨第一七「下愚と云に二あり。自暴(ボウ)自棄也」
※随筆・年山打聞(1710‐13頃)上「
続古今集に出て
紫式部が歌なり。吟じ味ふに自暴自棄の戒と成ぬべし」 〔
近思録‐為学〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「自暴自棄」の意味・読み・例文・類語
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自暴自棄
物事が思いどおりにならないために、自分で自分の身を粗末に扱い、なげやりな行動をして将来の希望を捨てること。やけくそになること。
[活用] ―な・―に・―で。
[使用例] 自暴自棄を起こすお前でない事は信じているが、随分まいる事と思う[志賀直哉*暗夜行路|1921~37]
[使用例] 却って自暴自棄な生き方のなかから何か新しい道がひらけてくるかも知れないような迷いを感じるのだった[石川達三*風にそよぐ葦|1949~51]
[解説] 「自暴」は自分自身の身を損なうこと、「自棄」は自分自身に失望し、自分自身を大切にしないこと。
出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報