精選版 日本国語大辞典 「自他」の意味・読み・例文・類語
じ‐た【自他】
〘名〙
※性霊集‐七(835頃)僧寿勢入先師忌日料物願文「混二物我之多一レ諍、証二自他之不二一」
※死霊‐三章(1946‐48)〈埴谷雄高〉「ただひたすら自他を圧服する力のみを」
② 対立、対応している両者。双方。彼我。
※太平記(14C後)三九「我等が頸を御引出物に進するか、御頸どもを餞に給るか、其二の間に自他の運否を定め候ばや」
③ あれとこれ。あれこれ。
※親鸞聖人消息(13C中)善性本・五「かれは自力也。これは他力なり。自他(ジタ)のかわりこそ候へども、因位のくらゐはひとしといふなり」
※俳諧・山中問答(1689)附録北枝叟考「中の句人情なき時は、自他をふりわけて句作すべし。いか様に転じても中の句を両方にてみるなり」
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