膿病(読み)ノウビョウ

デジタル大辞泉 「膿病」の意味・読み・例文・類語

のう‐びょう〔‐ビヤウ〕【×膿病】

など昆虫ウイルス病の一。皮膚乳白色または黄色になり、うみを出して死ぬ。核多核体病。

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精選版 日本国語大辞典 「膿病」の意味・読み・例文・類語

のう‐びょう ‥ビャウ【膿病】

〘名〙 蚕のウイルス病の一つ。皮膚が乳白色または黄色を呈し、膿汁(のうじゅう)を出して死ぬ。正しくは核多角体病という。〔蚕病予防法(明治三八年)(1905)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「膿病」の意味・わかりやすい解説

膿病
のうびょう

蚕のウイルス病の一つ。核多角体病ともいう。病蚕の体液中に無数の多角体と称する封入体が現れ,また細胞核内に多角体が形成されるのが特徴。病蚕は節高となり皮膚が破れやすく,脂肪組織などがくずれて無数の脂肪球と多角体が体液中に遊離し,破れた皮膚から膿汁となって出るので,ヨーロッパでは脂肪病 grasserieと呼んでいる。

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改訂新版 世界大百科事典 「膿病」の意味・わかりやすい解説

膿病 (のうびょう)

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世界大百科事典(旧版)内の膿病の言及

【核多角体病】より

…感染末期には組織が崩壊し,多角体が血液中に遊離する結果,血液は乳白色の膿汁状になる。このためカイコでは昔から膿病jaundiceと俗称されている。カイコ幼虫の病徴としては,まず体色が汚れたように変色し,つぎに体節間膜の部分が膨れ,落着きなくはい回る。…

※「膿病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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