膨張政策(読み)ぼうちょうせいさく

世界大百科事典(旧版)内の膨張政策の言及

【外交】より


[外交政策の規定要因]
 外交政策は国によってさまざまであり,時代によっても様相を異にする。まず歴史的にみると,19世紀から20世紀にかけての〈帝国主義の時代〉においては,大国が後進地域に向けて,時に軍事力を使っても,発展・膨張をはかることを当然視する風潮があり,大国にとってその膨張政策のために払うコストや冒すリスクは,獲得する利益に比して相対的に少ないという機会が多く存在した。しかし,第2次大戦後の世界においては,この状況は大きく変わり,このような機会は減少し,大国があえて大戦争の危険を冒してまで,膨張政策にのりだす機会はほとんどなくなったといってよい。…

※「膨張政策」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」