膝鎧・膝甲(読み)ひざよろい

精選版 日本国語大辞典 「膝鎧・膝甲」の意味・読み・例文・類語

ひざ‐よろい ‥よろひ【膝鎧・膝甲】

〘名〙
① 日本古代の鎧の一部品。大腿部に装着したもの。出土遺物としては、大阪府長持山古墳(藤井寺市沢田)出土の一例だけであるが、人物埴輪にこれをあらわしたものがみられる。
② 鎧の草摺(くさずり)のはずれと脛当との間を覆い、股から膝の部分をまもる防具。札仕立てや筏金(いかだがね)を入れた鏁(くさり)仕立てがある。脛楯(はいだて)
太平記(14C後)八「大立挙の臑当膝鎧(ヒザヨロヒ)懸て」

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