(読み)こう

精選版 日本国語大辞典 「膏」の意味・読み・例文・類語

こう カウ【膏】

〘名〙
動物からとったあぶら。〔詩経‐檜風・羔裘
② あぶらを主とした練り薬。あぶら薬。膏薬。〔後漢書‐方術伝下・華陀
心臓の下にあたる部分。肓(こう)とともに、治療の及ばないと考えられた部分。
今昔(1120頃か)一〇「肓(くゎう)の上・膏(かう)の下に入なば、医師、何ぞ、我等を傷(そこなは)むや」 〔春秋左伝‐成公一〇年〕

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デジタル大辞泉 「膏」の意味・読み・例文・類語

こう【膏】[漢字項目]

人名用漢字] [音]コウカウ)(呉)(漢) [訓]あぶら
動物のあぶら。「膏血膏油
うまい食物。「膏梁こうりょう
心臓の下の部分。「膏肓こうこう
半練り状の薬。「膏薬軟膏絆創膏ばんそうこう
うるおす。めぐむ。「膏雨
地味が肥える。「膏沃こうよく

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