腰斬(読み)ヨウザン

デジタル大辞泉 「腰斬」の意味・読み・例文・類語

よう‐ざん〔エウ‐〕【腰斬/要斬】

中国時代の刑罰の一。罪人の腰から下を斬りはなすもの。
物事途中でとぎれること。
「士官次室の話は暫し―となりぬ」〈蘆花不如帰

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「腰斬」の読み・字形・画数・意味

【腰斬】よう(えう)ざん

胴切り。〔史記、商君伝〕民をして什伍を爲し、相ひ牧司坐せしむ。姦をげざる斬し、姦をぐる首を斬ると賞を同じうし、姦を(かく)すると罰を同じうす。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の腰斬の言及

【刑罰】より

…五刑とは黥(げい)(また墨(ぼく),顔面への入墨),劓(ぎ)(はなきり),刖(げつ)(また剕(ひ),あしきり),宮(きゆう)(男子は去勢,女子は幽閉),大辟(たいへき)(死刑)であり,生命刑と肉刑と称された身体刑(終身の強制労働をともなう)より成る。死刑の種類は,炮烙(ほうらく),焚(ふん)などの火刑をはじめ,烹(ほう)(かまゆで),車裂(また轘(かん)),支解(しかい)(四肢を断つ),腰斬(ようざん),磔(たく)(はりつけ),梟首(きようしゆ)(さらし首)など過酷なものも多い。棄市(きし)とは市場での公開処刑であり,また夷三族など親族まで死刑に処することもあった。…

※「腰斬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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