脱離(読み)ダツリ

デジタル大辞泉 「脱離」の意味・読み・例文・類語

だつ‐り【脱離】

[名](スル)抜け出ること。また、抜けて離れること。離脱
「永久にこの止み難き苦痛を―する能わざる可し」〈芥川開化殺人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脱離」の意味・読み・例文・類語

だつ‐り【脱離】

〘名〙
① 抜け出ること。離れること。離脱。脱退
※日本人‐九号(1888)天下人士に訴ふ〈吉本襄〉「腹を屠りて苦界の脱離を求むるものあり」
② 迷いの世界をのがれること。煩悩を払いすてて真実のさとりに向かうこと。
※報恩録(1474)下「生死をば脱離したぞ」
触媒などの固体に吸着されている物質が分離すること。
有機化合物分解などによってより簡単な分子を放出すること。分裂、分解反応に広くみられる。

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普及版 字通 「脱離」の読み・字形・画数・意味

【脱離】だつり

脱去する。

字通「脱」の項目を見る

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