脱穀機(読み)だっこくき

精選版 日本国語大辞典 「脱穀機」の意味・読み・例文・類語

だっこく‐き【脱穀機】

〘名〙 穀類脱穀する機具
生活探求(1937‐38)〈島木健作〉二「モーター仕掛の脱穀機が出来てゐて」

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デジタル大辞泉 「脱穀機」の意味・読み・例文・類語

だっこく‐き【脱穀機】

稲・麦などを脱穀する農機具

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百科事典マイペディア 「脱穀機」の意味・わかりやすい解説

脱穀機【だっこくき】

回転胴に植えた扱(こ)き歯で,稲・麦などの穀粒を穂からとる機械。日本では1910年に山口県の福永章一が回転式脱穀機を発明した。初めは足踏式であったが,大正年代に岡山県の和田又吉の考案によって動力脱穀機が出現,昭和初期には自動脱穀機が急速な進歩とげ,第2次大戦後広く普及した。動力式は脱穀のほか風選も行い,動力は電動機または石油機関。手扱き式と自動送り込み式のほか,刈取り後直ちに脱穀するスレッシャーもある。
→関連項目唐竿脱穀農業機械農具

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脱穀機」の意味・わかりやすい解説

脱穀機
だっこくき
thresher

稲,麦などの成熟した穀粒を茎の部分から分離するのに用いる農業機械。日本では 17世紀終り頃に千歯と称し,鉄片を櫛の歯状に備えた器具が出現し,これに稲,麦の穂を掛けてしごき,穀粒を採取する方法が行われた。 1910年には足踏式の人力で動かす脱穀機ができ,広く普及したが,その後,動力による脱穀機へと進み,圃場内を移動して収穫選別を行うコンバインが普及して,脱穀作業の技術水準が向上した。

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