脱漏(読み)だつろう

精選版 日本国語大辞典 「脱漏」の意味・読み・例文・類語

だつ‐ろう【脱漏】

〘名〙 あるべきものが抜け落ちること。もれること。脱落脱遺遺漏
観心寺文書‐元慶七年(883)九月一五日・河内国観心寺縁起資財帳「地三段三百二十歩 同郡余戸郷十条宮道十四坪一段百六十歩〈東北角〉件十四坪一段百六十歩、脱漏省符、依券領納」
民事訴訟法(1926)一九五条「裁判所請求一部に付裁判を脱漏したるときは」 〔杜甫‐又観打魚詩〕

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デジタル大辞泉 「脱漏」の意味・読み・例文・類語

だつ‐ろう【脱漏】

[名](スル)あるはずのものが抜け落ちること。遺漏。「文章脱漏した部分がある」
[類語]漏れ落ち抜けけつ欠如欠損欠落欠員遺漏脱落欠漏疎漏空き間引き不備尻抜け抜かり手抜かり手落ち仕落ち

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普及版 字通 「脱漏」の読み・字形・画数・意味

【脱漏】だつろう

もれる。遺漏。南朝宋・裴松之〔三国志注を上(たてまつ)る表〕(陳)壽の書、銓敍(せんじよ)るべし。事多く審正、に游覽の囿、世の嘉なり。然れども失は略なるに在り。時に漏するり。

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