脇盾・脇楯(読み)わいだて

精選版 日本国語大辞典 「脇盾・脇楯」の意味・読み・例文・類語

わい‐だて【脇盾・脇楯】

〘名〙 (「わきだて(脇盾)」の変化した語) 鎧(よろい)に付属する小具足(こぐそく)右脇の引合(ひきあわせ)をふさぐために用いる。壺板草摺からなる。脇当。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「義朝は、赤地の錦の直垂に、脇立(ワイダテ)・小具足計にて」
[補注]弓を引く右肩にかかる鎧の重量を軽減させる役割を果たす。伊勢貞丈は緒を左肩にかけて結ぶとしたが、「後三年絵巻」によれば、古くは腰にのみ結んだらしい。

わき‐だて【脇盾・脇楯】

三代格一八・弘仁六年(815)二月一六日「冝腋楯小手脚纏一従停止

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android