脇正面(読み)ワキジョウメン

デジタル大辞泉 「脇正面」の意味・読み・例文・類語

わき‐じょうめん〔‐ジヤウメン〕【脇正面】

《「わきしょうめん」とも》能舞台で、シテ柱目付めつけとの間の所、およびその外縁観客席舞台に向かって左側面にあたる席。脇正わきしょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脇正面」の意味・読み・例文・類語

わき‐しょうめん ‥シャウメン【脇正面】

〘名〙 (「わきじょうめん」とも)
① 脇から斜めに見た正面。相対した正面を脇の位置から見ていう。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「脇正面からお島も眤と目を着けてゐる」
② 能舞台で、ワキ定位置である脇座に着座した時、その正面にあたる観客席のあたり。正面観客席から見て舞台の左側面にあたる観客席。
※舞正語磨(1658)上「角田川を舞けるに、『角田川にもつきにけり』とあれやうに脇正面のかたへ向ひつきたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android