能福寺(読み)のうふくじ

精選版 日本国語大辞典 「能福寺」の意味・読み・例文・類語

のうふく‐じ【能福寺】

神戸市兵庫区北逆瀬川町にある天台宗の寺。山号は宝積山。延暦二四年(八〇五最澄が唐から帰朝した際、当地に堂を建て自刻の薬師如来像を安置したのに始まる。平清盛遺骨を埋葬した寺とされる。福原寺。

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日本歴史地名大系 「能福寺」の解説

能福寺
のうふくじ

[現在地名]兵庫区北逆瀬川町

JR兵庫駅南東約五〇〇メートルの住宅街の一角にある。宝積山と号し、天台宗。本尊薬師如来。寺伝では延暦二四年(八〇五)最澄の創建で、仁安二年(一一六七)清盛は当寺で剃髪し、治承五年(一一八一)に清盛が死去すると円実法眼がその遺骨を背負って兵庫に埋めたという。また清盛の弟教盛の子で天台座主明雲を師として出家した忠快(小川法印)が、寿永二年(一一八三)の戦いで全焼した堂宇再興に当たり、文治二年(一一八六)には一ノ谷合戦の戦死者を追悼して千僧供養を営んだ。

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デジタル大辞泉プラス 「能福寺」の解説

能福寺

兵庫県神戸市にある天台宗の寺院。山号は宝積山。最澄の創建と伝わる。国指定重要文化財の十一面観世音菩薩を所蔵明治時代に寄進された“兵庫大仏”の名で知られる全高18メートルの大仏像がある。

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