能力検定(読み)のうりょくけんてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「能力検定」の意味・わかりやすい解説

能力検定
のうりょくけんてい

家畜の種々の能力を数量化して,その優劣を判定すること。家畜の種類や検定する形質によって方法が異なるが,乳牛における泌乳能力肉牛や豚における産肉能力,めん羊における産毛能力,鶏における産卵能力の検定などが広く行われている。優秀な家畜を選抜するのに有効な手段の一つであり,特に種畜の選抜,育種に不可欠のものである。

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世界大百科事典 第2版 「能力検定」の意味・わかりやすい解説

のうりょくけんてい【能力検定 performance test】

一般には特定の仕事のできる力を一定基準に照らして検査し定めることだが,畜産では,家畜の生産能力を検査して評価,判定することを意味し,家畜育種を進めるために重要な選抜の一手段である。検定の指標は家畜の種類によって異なるが,一般に家畜の生産能力を最高に発揮させて比較する絶対能力検定と,経済的な見地から給与した飼料との相対的な生産性を比べる相対能力検定とがある。経済能力検定と呼ばれるものは後者であり,経済動物である家畜にとっては,この成績の高いことが望まれる。

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