胸紐(読み)むなひぼ

精選版 日本国語大辞典 「胸紐」の意味・読み・例文・類語

むな‐ひぼ【胸紐】

〘名〙
評判記色道大鏡(1678)二「羽織のむなひぼは細きよしふときは凡卑なり」
浄瑠璃栬狩剣本地(1714)二「胸紐(ムナヒボ)から母様にさへつめられぬ大事の身」

むな‐ひも【胸紐】

〘名〙
着物や羽織などの胸のあたりにつけた紐。むなひぼ。むねひも。
※俳諧・詞林金玉集(1679)一四「むな紐やかみ子羽織のみしめ縄〈袖都〉」
② (①のある着物を着ているところから) 幼少の時。幼時。むなひぼ。

むね‐ひも【胸紐】

浮世草子男色大鑑(1687)八「八所染の胸紐(ムネヒモ)ときて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「胸紐」の意味・読み・例文・類語

むな‐ひも【胸×紐】

着物や羽織などの胸のあたりにつけてある紐。付け紐。むねひも。
胸紐のついた着物を着る年ごろ。幼時。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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