胡散(読み)うさん

精選版 日本国語大辞典 「胡散」の意味・読み・例文・類語

う‐さん【胡散】

〘形動〙 (「う」は「胡」の唐宋音) 疑わしいさま。怪しいさま。不審。胡乱(うろん)
※虎明本狂言・八幡の前(室町末‐近世初)「さだめてうさんにおぼしめさうほどに」
浮世草子・好色一代男(1682)四「なを胡散(ウサン)(なる)者也、重而(かさねて)せんさくすべし」
[語誌]語源未詳。江戸中期頃から「胡散」「烏散」の表記が見られるが、その後、意味の近い「胡乱(うろん)」との関連から、「胡散」と書くことが定着した。
うさん‐が・る
〘他ラ四〙
うさん‐げ
〘形動〙
うさん‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「胡散」の意味・読み・例文・類語

う‐さん【×胡散】

[形動][文][ナリ]《「う(胡)」は唐音》怪しいさま。不審なさま。胡乱うろん
此国ここでは余り見掛けたことがないが、―な奴さ」〈二葉亭訳・奇遇
[派生]うさんげ[形動]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「胡散」の読み・字形・画数・意味

【胡散】うさん

疑わしい。

字通「胡」の項目を見る

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