背囊(読み)はいのう

世界大百科事典(旧版)内の背囊の言及

【飯盒】より

…パンなどの調理を要しない保存食品を用いず,米麦の飯を主食とした日本の陸軍が,戦闘行動中の兵士の個々に米麦を携行させ,随時に炊飯させる目的で開発したものである。背囊(はいのう)に着装して携行させたため,背面のへこんだ独特の形をしており,身,ふた,および,はめ込み式の掛子(かけご)からなり,身には棒などに掛けてつるせるようにつるがつけてある。2食分4合の米を炊けるようになっており,掛子はすりきりで米2合を計量することができ,ふたいっぱいに満たした水を加えると,2合の米を炊くのによい水かげんになっている。…

※「背囊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」