胃切除術(読み)いせつじょじゅつ(英語表記)gastrectomy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胃切除術」の意味・わかりやすい解説

胃切除術
いせつじょじゅつ
gastrectomy

胃癌胃潰瘍などに対して胃の全部もしくは一部を切取る手術。胃を全部切除する全摘除術,胃小彎を含めて5分の4以上を切除する亜全摘除術,5分の4以下の切除をする噴門側胃切除術や幽門側胃切除術に分けられる。部分切除後の消化管再建方法としては,残胃と十二指腸を直接吻合する方法と,十二指腸断端は閉鎖して空腸と残胃を吻合する方法とがあり,最近は前者のほうが広く行われている。全摘除術後の再建方法としては,食道と十二指腸の間に約 20~30cmの有茎空腸を挿入する空腸間置法が広く行われている。胃切除術は近年きわめて安全な手術となり,術後数週間で退院できるようになった。

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百科事典マイペディア 「胃切除術」の意味・わかりやすい解説

胃切除術【いせつじょじゅつ】

胃癌,胃・十二指腸潰瘍(かいよう)などの胃疾患に対し,患部を除去するために行う手術。部分的胃切除術と全胃切除術(胃全摘出術)があり,前者には範囲に応じて種類がある。術後,胃切断端あるいは食道を小腸と吻合(ふんごう)する。

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