肴(漢字)

普及版 字通 「肴(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 8画

(異体字)
12画

[字音] コウ(カウ
[字訓] さかな

[説文解字]

[字形] 象形
上の爻(こう)は骨の部分。骨つきの肉。あるいは骨まじりの肉をいう。〔説文〕四下に「啖(く)らふなり」とするが、他書に引いて「雜なり」とするのがよい。〔儀礼、特牲饋食(きし)礼、注〕に「骨にるを肴と曰ふ」とみえる。字はまたに作る。肴を(う)って雑し、柔らかくすることをいう。

[訓義]
1. さかな、骨つきの肉、鳥獣魚肉にわたっていう。
2. 漬けもの、酢漬けの菜などをいう。
3. 国語では、酒にそえるつまみのもの。また、馳走のもの。

[古辞書の訓]
和名抄〕肴 佐加奈(さかな)、一に云ふ、布久之毛乃(ふくしもの)、本令に見えたり 〔名義抄〕肴 サカナ・クダモノ・フクシモノ

[声系]
〔説文〕に肴声としてなど二字を収める。は肴に攴(ぼく)を加える形で、とともに肴の繁文ともみられる字である。

[語系]
肴(heは同声。〔詩、魏風、園有桃〕に「園に桃り 其の實を之れ(さかな)とす」とあって、肴と同義に用いる。

[熟語]
・肴核肴覈・肴肴炙・肴酒肴臑肴脩肴羞肴糅肴将肴烝肴饌肴膳肴俎・肴・肴・肴味・肴乱肴糧・肴
[下接語]
異肴・佳肴・嘉肴・甘肴・肴・菜肴・雑肴・山肴・残肴・旨肴・酒肴・熟肴・上肴・精肴・薦肴・粗肴珍肴・盤肴・美肴・豊肴・羊肴

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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