肩代・肩替(読み)かたがわり

精選版 日本国語大辞典 「肩代・肩替」の意味・読み・例文・類語

かた‐がわり ‥がはり【肩代・肩替】

〘名〙
駕籠(かご)かきなどが、かつぐのを他の者と交代すること。または、その者。
※戊辰物語(1928)〈東京日日新聞社会部〉戊辰物語上「大倉屋喜八郎が上野彰義隊から帰された時などもこの『橋富』の駕で目と鼻の和泉橋まで肩代(カタガハ)りをつけて急がせたものだ」
負債や面倒な仕事などを、他にかわって引き受けること。また、他にかわってもらうこと。
※新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉生活の東京「若尾銀行が『特融』の担保に入れた東京電燈の株を第一生命その他に肩代(カタガハ)りさしたり」
③ 取引相場で、他人の売り注文や買い注文を、その人にかわって引き受けること。また、自分の建て玉を、他に譲ること。〔取引所用語字彙(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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