普及版 字通 「肢(漢字)」の読み・字形・画数・意味
肢
常用漢字 8画
(異体字)
9画
[字訓] てあし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(支)(し)。に分支の意があり、本体に対して四肢をいう。〔説文〕四下にを正字とし、「體の四なり」という。〔淮南子、脩務訓〕に「四動かず」とその字を用いるが、他にその字を用いたものがない。許慎は〔淮南子〕の注を試みており、その字を本字と認めたのであろうが、分岐するものは跂・翅・枝など、みなに従う。只(し)声の字にその義なく、はあるいは四の譌文かとも思われる。
[訓義]
1. てあし、四肢。
2. 字は、また支に作る。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕肢 衣太(えだ) 〔名義抄〕肢 エダ〔字鏡集〕肢 アシテ・テアシ・エダ
[語系]
肢()・・枝tjieは同声。翅sjieも声近く、みなの声義を承ける字である。
[熟語]
肢解▶・肢節▶・肢体▶
[下接語]
下肢・四肢・上肢・折肢・雪肢・八肢・腰肢
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報