肘突・肘付(読み)ひじつき

精選版 日本国語大辞典 「肘突・肘付」の意味・読み・例文・類語

ひじ‐つき ひぢ‥【肘突・肘付】

〘名〙
① 机の上などに置き、肘をついてよりかかるための小さなふとんひじぶとん。
※郵便報知新聞‐明治一七年(1884)六月一二日「鹿鳴館の大バザー〈略〉手袋、涎懸、靴足袋、肘突、半襟」
② (肘で突きとばす意から) 拒絶すること。ひじでっぽう。ひじてつ。
今戸心中(1896)〈広津柳浪〉一「此上臂突(ヒヂツキ)にされて、ぐりぐりでも極められりゃア」
③ 肘をはって行くこと。肘持
④ 肘をはったかっこうをするおとこだて。
三日月(1891)〈村上浪六〉一「隠せど紛れなき臂突(ヒヂツ)きの大達(おほだて)もの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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