肘折(読み)ひじおる

精選版 日本国語大辞典 「肘折」の意味・読み・例文・類語

ひじ‐お・る ひぢをる【肘折】

〘自ラ四〙
① 肘を折ったように曲がる。折れ曲がる。
※枕(10C終)二三五「ひぢをりたる廊」

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デジタル大辞泉 「肘折」の意味・読み・例文・類語

ひじおり〔ひぢをり〕【肘折】

山形県北部、最上郡大蔵村南部の地名。日本有数の豪雪地帯カルデラに位置し、温泉がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「肘折」の意味・わかりやすい解説

肘折[温泉] (ひじおり)

山形県中央部,最上郡大蔵村にある温泉。月山の北東麓,最上川支流銅山川中流の肘折カルデラ底部に位置する。含ボウ硝食塩泉,32~82℃。開湯は古く大同年間(806-810)とも明徳年間(1390-94)とも伝えられ,江戸時代からは出羽三山登山口の一つとして栄えた。近くの地蔵倉に生まれた地蔵尊老僧とも小童ともいわれる)が出生の際肘を折り,この温泉でなおしたとの故事が温泉名の由来。〈疵(きず)の湯〉と〈疝気(せんき)の湯〉の共同浴場を中心に,1926年以降に掘削された源泉など14源泉があり,湯量は豊富。湯治場の景観と雰囲気がよく残され,長期滞在の湯治客が多い。近くに石抱(いしだき)温泉,金山(きんざん)温泉があり,地熱発電の実験も行われている。JR奥羽本線新庄駅からバスが通じる。
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